鉄道グッズ 国鉄切符 硬券 東京都区内から明石

昔の切符が見つかりましたのでストアに商品登録しております。これは商売ではなく見て楽しんで頂く目的で掲載しております。ただし、値段を付けないとシステム上不具合が出ますので、100円(税抜き)とさせて頂きました。

この切符は昭和50年に蒲田駅で購入しております。兵庫県の明石行きです。正確には、「明石・加古川・御着 厄神 間ゆき」と記載されています。営業距離では601km以上に相当します。運賃は3,110円です。同じ区間を現在購入しますと9,790円です。約45年間で3倍以上の値上げです。

この3倍以上の値上げが物価の変化と合致しているかどうかを調べました。物価のデータは総務省統計局の消費者物価指数のページよりダウンロードしました。運賃は過去の時刻表です。ただし、手元にありませんので、Amazon.co.jpのKindle Unlimitedで交通公社(JTB)の時刻表を見てデータを拾いました。なお、昭和23年(1958年)11月号から14冊しかありませんでした。それでも傾向は読めると考えました。なお、消費者物価指数は1970年以降のデータしか掲載しておりませんでした。

この切符の発行年である昭和50年(1975年)を100%として描いたのが下のグラフです。消費者物価指数は総合指数を使いました。この結果、消費者物価指数はこの45年間で約2倍に対して、運賃は3倍以上に上がっていることが確認できました。この差が出た原因の一つとしては車社会の進行で列車に乗る人が少なくなったので、その分を値上げで補ったことが考えられます。

興味深かったのは昭和23年(1958年)の運賃が1等,2等,3等とクラスで分けられていたことです。明治時代から始まった身分制度(華族・士族・平民)の名残ですね。1等は4,920円,2等は2,460円,3等1,030円です。グラフは3等の運賃でプロットしております。『大番(1957年、東宝)』(おおばん)という映画では加東大介が演じる主人公の赤羽丑之助が東海道線の1等車中で憧れの可奈子令嬢(原節子)の夫妻と会うシーンがあります。ちょうどこの頃です。

映画『大番』の一等車

日記

前の記事

仕入れルート2
日記

次の記事

商品状態の記載について