OO(ダブルオーゲージ)の規格について

イギリスの「Hornby Railways」や「Mainline」はOO(ダブルオーゲージ)と表記しております。HOの線路で走らせているのに何故「OO」なのか調べました。「鉄道模型 (カラーブックス 380) 文庫 – 昭和51年12月5日 山崎 喜陽 (著)」に鉄道模型のサイズについての記載がありましたのでこれを参考にしてまとめております。

表を見て頂いてわかるように、軌間が16.5mmの鉄道模型を米国と欧大陸(ドイツやフランスなど)ではHO、英国(イギリス)ではOOと呼んでおります。スケールは米国と欧大陸が1/87で英国(イギリス)が1/76です。米国と欧大陸は標準軌(1,435mm)ですので、実物の軌間に縮尺を掛けますと1,435mm/87=16.49mmとなり模型の軌間(16.5mm)と合致します。英国(イギリス)も標準軌(1,435mm)ですが、実物の車両が日本と同じく小さめに作られていますので、縮尺は1/76と大きくしております。このため、実物の軌間に縮尺を掛けますと1,435mm/76=18.88mmとなり模型の軌間(16.5mm)より広めです。同様に日本の場合ですが、JR(国鉄)の軌間(狭軌:1,067mm)に縮尺を掛けますと1,067mm/80=13.33mmとなり模型の模型の軌間(16.5mm)より狭めです。

さて、HOとOOの意味ですが、HOの場合は縮尺がOゲージの半分(The name HO comes from 1:87 scale being half that of O scale.)であることに由来します。軌間ではなくて縮尺です。残念ながらOO(ダブルオーゲージ)の由来については不明です。ただし、OO(ダブルオーゲージ)を4mmスケール(4mm-scale)とも表現するようで、ここにヒントがあるようです。ちなみに4mmですが、縮尺(1/76)を1フィート(304.8mm)を基準にして表現したものです。つまり、304.8mm/76=4.01mmです。

今回の記事を書きながら、イギリスやドイツで乗った列車を思い出しました。たしかに、イギリスの列車は狭く窮屈で、逆にドイツの列車は広く快適でした。以下はイギリスとドイツの列車で撮影した動画のリンクです。

イギリス列車の車窓から
ドイツのデュッセルドルフ駅