おしぼり入れ

この商品はまだストアサイトには掲載しておりません。昔の「おしぼり入れ」です。少なくとも半世紀前の製品です。日本の家に和室があり畳や障子、床の間が普段に見られた時代のアイテムです。お客様をお迎えした時には夏は冷たく、冬は温めてお出ししておりました。

このアイテムを眺めておりますと、昔の挨拶がなかなか終わらなかったことを思い出しました。お客様を和室にお通ししますと改めて挨拶をします。この時は正座して額が畳につくように深く頭を下げるのですが、お互い頭を上げるタイミングが合わずに何度も下げ直しておりました。現代では見られない懐かしいやりとりです。当時はネットもソシャルメディアもなく情報が乏しかった事もあり、座卓を挟んで人から聞く話は新しくて何事も興味深く聞けたものです。

昔は憧れだった洋間が今の家では普通になったわけですが、その結果、和室や障子、床の間の文化が廃れてしまったのは残念です。